化学物質の環境リスクに関する国際シンポジウム
2008年12月02日(火) 02:55 by drharasho
表題のシンポジウムがこの12月14、15日に東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開催されます。
詳しくはシンポジウムのサイトでご覧下さい。
開催目的の文章を以下、引用します。
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今日の社会では、産業活動や日常生活の中で多種多様な化学物質が利用されると共に、廃棄物等の焼却等により、意図していない化学物質が発生することがあります。これらの化学物質は、現在の豊かな経済活動や国民生活を支える一方で、環境汚染をもたらし、人の健康や生態系に悪影響を及ぼすおそれ(環境リスク)を生じさせています。
環境省は、環境リスクを科学的に評価し、その低減を図るために様々な取組を行っています。本シンポジウムは、その一環として、化学物質の内分泌かく乱作用や小児や胎児の発達・発育への影響など、環境保健分野における諸課題について、国内外の正確な情報を市民、産業、行政等の全ての者が共有し、相互に意思疎通を図ることを目的として開催します。
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一時、内分泌攪乱物質(環境ホルモン)という言葉が流行ましたが、最近ではホルモン作用以外に、様々な影響を及ぼすことがわかってきたため、広く「小児の環境保健」といったとらえ方がされるようになったようです。
環境ホルモンと言われていたときには、先天性甲状腺機能低下症の発見頻度の増加との関係も取りざたされましたが、その後は否定的なようです。
しかし、米国では新たに「先天性甲状腺機能低下症の発見頻度の増加」が大きな問題となっていますから、継続的に「小児の環境保健」には注目していく必要があります。
第51回日本甲状腺学会だより
2008年11月25日(火) 05:26 by drharasho
栃木県宇都宮市で第51回日本甲状腺学会が開催され(11月21~23日)、専門教育セミナーⅠ「ヨウ素摂取と甲状腺」の中で「ヨウ素摂取とクレチン症」という講演をさせていただき、またポスター発表として「新生児マススクリーニング以外で発見された先天性甲状腺機能低下症」「先天性甲状腺機能低下症の医療情報提供ウェブサイトのアクセス解析」の2演題を報告してきました。
発表内容については「情報ルーム」に載せますので、あとでご覧下さい。
今年の学会は例年になく参考になる発表が沢山有りましたので、順次それらも報告させて頂きますが、項目だけ上げますと以下のように成ります。
1.「ヨウ素摂取と甲状腺」については、1)生体試料中のヨウ素測定(大橋俊則先生)、2)食品中のヨウ素含量とヨウ素摂取量(布施養善先生)、3)日本と世界の学童尿ヨウ素量(紫芝良昌先生)、4)妊婦に適切なヨウ素摂取(荒田尚子先生)、5)ヨウ素摂取とクレチン症、6)世界のヨウ素欠乏の現状と課題(山本智英先生)といずれも参考になるものでした。
2.米国シカゴ大学のHelmut Grasberger先生がヨウ素の有機化に関わる新しい考え方としてDUOX/DUOXA hydrogen peroxide generationg systemについて、第15回国際分子甲状腺学シンポジウムで報告されました。
3.鎮目レクチャーでは鯉淵典之群馬大学教授の「神経細胞発達に及ぼす甲状腺ホルモンの作用と環境科学物質による修飾」という講演が行われ、大変ためになりました。
4.「甲状腺機能検査とその標準化」というシンポジウムでは、世界的な甲状腺刺激ホルモン(TSH)と遊離サイロキシン(FT4)測定法の標準化が論議され、とくにFT4測定法上の問題点が明らかとされました。この問題は重要ですので、引き続きご報告します。
まだまだ他にもありますが、とりあえずはここまで。
米国出張中
2008年11月05日(水) 17:32 by drharasho
情報ルームに関連学会情報として載せましたが、The 2008 Newborn Screening and Genetic Testing Symposiumに参加するため、米国テキサス州のサンアントニオ市に来ています。
サン・アントニオ(San Antonio)は、ある年齢以上なら故・ジョン・ウェインの主演映画「アラモ」(1960年)を思い出すでしょう。テキサス州第2の都市で人口は126万人(2005年)もありますが、学会場のホテルの周りはそれほど賑やかな感じではありません。
学会2日目の11月4日(米国大統領選挙の当日でした)のハイライトは、米国での先天性甲状腺機能低下症スクリーニングの立役者である、Delbert Fisher (University of California)先生による「Newborn Thyroid Screening- Development and HIstory」(新生児甲状腺スクリーニングの発展と歴史)という講演でした。
詳しいことは、情報ルームでご覧下さい。
医療裁判で真実が明らかになるのか
2008年10月29日(水) 23:47 by drharasho
「医療裁判で真実が明らかになるのか」という、都立府中病院産婦人科部長の桑江千鶴子先生の非常に長い文章を情報ルームに載せました。ぜひお読み下さい。
医療裁判で真実が明らかになるのか」―対立を超えて・信頼に基づいた医療を再構築するためにー
という副題です。
第53回日本未熟児新生児学会学術集会
2008年10月29日(水) 19:27 by drharasho
10月30日から札幌で開催される第53回日本未熟児新生児学会学術集会に行ってきます。
新生児マススクリーニングの採血手技についてのポスター発表と早産児の低サイロキシン血症に関するワークショップでの口演発表をしてきます。
学会の様子などは、また後日報告させて頂きます。
病気の児童生徒への特別支援教育 支援冊子 病気の子どもの理解のために
2008年10月18日(土) 09:22 by drharasho
国立特別支援教育総合研究所が「病気の児童生徒への特別支援教育 支援冊子 病気の子どもの理解のために」いう情報サイトを開設しました。
慢性の病気をもった子どもたちが毎年増えてきています。医学・医療の進歩に伴い、かつては幼いうちに亡くなっていたり、病院から離れられなかったお子さんたちが、いろいろな障害、問題を抱えながら、病気を持たないお子さんたちと同じように教育を受ける機会を求めています。
2006年6月に成立した改正学校教育法により、旧学校教育法の「その他心身に故障のある者で、特殊学級において教育を行うことが適当なもの」という表現から「その他教育上特別の支援を必要とする児童・生徒及び幼児」に変わり、特殊学級にかわって特別支援教室と呼ばれるようになり、従前の盲・聾・養護学校が2007年4月の学校教育法改正によって「特別支援学校」に一本化されています。
そうした教育の場でも、様々な子どもについての医療情報が求められていますが、必ずしも十分ではないのが実状です。そうした情報を提供しようというのが、この国立特別支援教育総合研究所のサイトの目的です。
こんにゃく入りゼリーとタバコについて思うこと
2008年10月08日(水) 19:25 by drharasho
こんにゃく入りゼリーによる窒息事故が報道され、事故対策が取りざたされる中、こんにゃく加工品メーカー「マンナンライフ」(本社・群馬県)は7日、ミニカップ入りこんにゃくゼリー「蒟蒻(こんにゃく)畑」の製造中止を決め、卸売会社に通知した、ということです。
1995年以降、国民生活センターの調べで17例目の死亡とされています。
わが国では、1980年以降2006年まで、1~19歳のほとんどの死因第1位が「不慮の事故」となっています。
・・・10~14歳では「悪性新生物(小児がん)」がときどき第1位です。
小児の事故防止はとても大事なことですが、同時にタバコの有害性も考えて欲しいと思います。
今回の事故も、大人が1歳の子どもに、窒息しやすいとされている凍らせた形で与えて起きました。その意味では、防止できた事故です。
一方、タバコは「本来の目的どおりの使い方をして」日本でも1年間に数万人以上の死亡者をだしています。
消費者庁ができたなら、いの一番に、販売禁止にして欲しい「有害商品」です。
第42回日本小児内分泌学会学術集会
2008年10月07日(火) 05:09 by drharasho
鳥取県米子市で10月2~4日に開催された、第42回日本小児内分泌学会学術集会に参加してきました。
この学会の会員は2008年9月11日現在、正会員が1,142名です。2005年の正会員数が1,102名ということでしたので、小児科医不足の社会情勢の中では、多少とでも増加しているのは喜ばしいことだと思います。
「こども健康倶楽部」のアンケート機能について「医療情報サイトのアンケート機能を利用した先天性甲状腺機能低下症診療における問題点の解析」という発表を行ってきました。
情報ルームにポスターのPDFを載せておきます。
また、一般演題の口演発表の「甲状腺」のセッションで座長も務めさせて頂きましたが、新生児マススクリーニングに関するいくつかの演題がありました。ここ数年の特徴としては先天性甲状腺機能低下症のお子さんの遺伝子解析がトピックスであり、それに加え従来からの問題である潜在性甲状腺機能低下症の診療方針に関する論議が引き続き行われました。また、極低出生体重児・超低出生体重児における低サイロキシン血症の取り扱いについて、学会のマススクリーニング委員会調査報告として発表されました。
最後の極低出生体重児・超低出生体重児における低サイロキシン血症の取り扱いについては、10月末に札幌市で開催される第53回日本未熟児新生児学会でも「早産児の低サイロキシン血症に対する治療の是非を考える」というワークショップで議論される予定です。後日、内容をご報告させて頂きます。
新しいアンケート
2008年10月07日(火) 04:54 by drharasho
9月15日から新しいアンケート中です。
以下がアンケート内容です。
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「こども健康倶楽部」に新しく登録された方にお答えを御願いします。
あたなたの状況を教えてください。
(註)これと同じアンケートを1~2月に行いました。
そのときにご回答くださった場合は、今回は回答なさらないでください。
(2008年9月15日~)
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このサイトを開設したときに、登録者の方を対象にアンケート調査をしました。
その結果は、アンケートに回答してくださった94人中80人(85%)が、お子さんが先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)という結果でした。
前回のアンケートからほぼ半年がたちましたので、それ以後に登録された方にぜひご協力をお願いします。
神経芽腫の遺伝子異常からのスクリーニングの有効性を実証
2008年09月29日(月) 16:24 by drharasho
小児がんの一種である「神経芽細胞腫」のマススクリーニング(NB-MS)の成果について研究してこられた、広島大学小児外科の檜山英三(ひやまえいそう)教授のグループが、現在「休止中」の生後6か月のお子さんを対象に行われていた日本でのNB-MSが、「実は」有効であったとの研究成果をまとめ、来月10月6日にドイツで開催される第40回国際小児がん学会で発表することについて、記者会見されました。
情報ルームにその案内を載せておきます。
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