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先天性甲状腺機能低下所(クレチン症)に関する、 お役立ち情報をまとめています |
[論文] コーヒーはご注意(Altered Intestinal Absorption of L-Thyroxine Caused by Coffee)
2008年09月05日(金) 18:34
Salvatore Benvenga, Luigi Bartolone, Maria Angela Pappalardo, Antonia Russo, Daniela Lapa, Grazia Giorgianni, Giovanna Saraceno, Francesco Trimarchi. Thyroid. March 1, 2008, 18(3): 293-301. doi:10.1089/thy.2007.0222.
Objective: To report eight case histories, and in vivo and in vitro studies showing coffee's potential to impair thyroxine (T4) intestinal absorption.
Design: Of eight women with inappropriately high or nonsuppressed thyroid-stimulating hormone (TSH) when T4 was swallowed with coffee/espresso, six consented to the evaluation of their T4 intestinal absorption. This in vivo test was also administered to nine volunteers. In three separate tests, two 100 μg T4 tablets were swallowed with coffee, water, or water followed, 60 minutes later, by coffee. Serum T4 was assayed over the 4-hour period of the test. Two patients and two volunteers also agreed on having tested the intestinal absorption of T4 swallowed with solubilized dietary fibers. In the in vitro studies, classical recovery tests on known concentrations of T4 were performed in the presence of saline, coffee, or known T4 sequestrants (dietary fibers, aluminium hydroxide, and sucralfate).
Main outcome: For the in vivo test, average and peak incremental rise of serum T4 (AIRST4 and PIRST4), time of maximal incremental rise of serum T4 (TMIRST4), and area under the curve (AUC) were determined. In patients and volunteers, the four outcome measures were similar in the water and water + coffee tests. In patients and volunteers, compared to water, coffee lowered AIRST4 (by 36% and 29%), PIRST4 (by 30% and 19%), and AUC (by 36% and 27%) and delayed TMIRST4 (by 38 and 43 minutes); bran was a superior interferer. In the in vitro studies, coffee was weaker than known T4 sequestrants.
Conclusion: Coffee should be added to the list of interferers of T4 intestinal absorption, and T4 to the list of compounds whose absorption is affected by coffee.
[過去のアンケート] 新生児スクリーニングを自費でするとしたら?
2008年09月05日(金) 18:01
| 1,000円まで | 28% | 13人 |
| 1,000~2,000円 | 34% | 16人 |
| 2,000~3,000円 | 30% | 14人 |
| 3,000円以上 | 9% | 4人 |
大阪府の予算削減案は幸い撤回されましたが、今の日本の新生児マススクリーニングの基盤が、非常にもろいものであることが今回の「大阪問題」で明らかになりました。
ちょうど手元に届いた「日本小児科医会ニュース No.46」の中に、「内藤壽七郎記念賞」という小児科医にとって非常に名誉ある賞をうけた岩手県の小川英治先生が次のようなことを書かれていました。
「時代は遡るが、内藤先生は愛育村という名前のモデル村を「乳児死亡率が高い地域」として全国5ヵ村に指定したのがその活動の始まりであった。1936年(昭和11年)のことである。当時世界的先進国の中で乳児死亡率が100を超えていたのはトルコと日本だけであったという。今では考えられないことである。」
厚生労働省が平成19年の「人口動態統計(確定数)の概況」をホームページに公開しました。その中に1899年(明治32年)からの人口動態総覧の年次推移が示されています。出生千対の乳児死亡率は1899年が153.8、1900年が155.0、その後は改善するどころか1918年(大正7年)がピークで188.6となり、やっと下がり始めます。1936年は確かに116.7で、1939年の106.2から1940年の90.0に劇的に下がり、あとは第二次世界後の混乱期にも再上昇することなく急速に低下していきます。1975年(昭和50年)が10.0で翌年、9.3ととうとう一桁となり、2007年(平成19年)は2.6と世界最低(つまりは世界一乳児が死なない国ということです)の数字を示しています。
経済社会データランキングというサイトのデータによると、2000-2005年の統計で乳児死亡率が最も高いのはアフリカのシエラレオネで165.0、2位がニジェールの153.0。シエラレオネの女性の平均寿命は42.0歳(最も短い国はスワジランドの33.4歳)。
同じサイトの情報では、日本が急速に経済発展を遂げる直前の1950-1960年では1位が東ティモールの253.0、シエラレオネは3位で231.5、ドイツは171位で44.5、日本が172位で44.0、最も良い192位はスウェーデンで18.5。
2000-2005年ではエチオピアがちょうど100.0で22位、10.0は7ヵ国あり138位(マレーシアやラトビアなど)。
長い歴史からみれば、日本で子どもが死ななくなったのは、ほんの100年以内の話であり、世界に目を転じれば100年前の日本と同じ現実が「今まさに」存在しています。
私たちが次の日本を担う子どもたちに何を残すべきか、もう一度真剣に考えるべき時代だと思われてなりません。
[関連学会情報] 第35回日本マス・スクリーニング学会の新聞記事
2008年09月02日(火) 11:28
マス・スクリーニング学会で行われた「マススクリーニングで結ぶ小児科医、検査、行政及び患者家族の連携」というシンポジウム(8月29日16:10~17:45)の様子が、地元の山陰中央新報で紹介されていました。
記事をPDFにしたものを載せておきます。
[関連学会情報] the 2008 SSIEM Annual Symposium
2008年06月04日(水) 19:33
■the 2008 SSIEM Annual Symposium
■会期:2008年9月2日(火)~5日(金)
■会場:LISBOA CONGRESS CENTRE、リスボン(ポルトガル)
■会頭:Isabel Tavares de Almeida
[過去のアンケート] 「こども健康倶楽部」の携帯対応について
2008年05月20日(火) 15:24
| 携帯対応は必要ない。 | 47% | 18人 |
| 「先天性甲状腺機能低下症講座」だけ携帯から見られれば十分である。 | 0% | 0人 |
| 「講座」だけでなく、情報ルームやサポートルームも携帯から見たい。 | 5% | 2人 |
| 一般のかたが見られる画面だけでなく、コミュニティルームも携帯対応にして欲しい。 | 13% | 5人 |
| アンケートルームも含め、全てを携帯対応として欲しい。 | 34% | 13人 |
「子ども健康倶楽部」の携帯対応について、約2か月間アンケートをさせていただきました。
思ったより回答数が少なかったですが、必要ない 18人、なんらかの形で携帯対応希望が 20人と、微妙な結果でした。
サイトを作った際のメンバーでの話し合いでは、まずはサイトの充実を優先し、携帯対応などはその後にしよう、という結論でした。
今回のアンケートで携帯対応の希望が確かにあることはわかりましたが、サイトの開設から約4か月がたち、内容の充実にかける時間のほうが大切ということを実感していますので、当面は「携帯対応せずに」いきたと考えます。
どうぞ私たちの考えをご理解頂きたいと思います。
携帯対応以外にも、利用者の皆様の声を、サイトの改善に反映していきたいと思いますので、時々行うアンケート調査へのご協力やあるいは掲示板を通してのご意見など、これからもよろしくお願い申し上げます。
[よくある質問] 甲状腺機能低下症の治療はレボサイロキシンで十分
2008年03月15日(土) 06:18
先天性甲状腺機能低下症を含んだ甲状腺機能低下症の治療薬は「レボサイロキシン」です。
甲状腺から分泌されるホルモンは、トリヨードサイロニン(T3)とサイロキシン(T4)の2種類であり、しかも体の細胞に直接働くのはT3のため、甲状腺ホルモンとしてはT4しか含まれていないレボサイロキシンだけで大丈夫か、と疑問が浮かびますが、実は体の中のT3のうち甲状腺から直接分泌されるのは約20%だけで、残りはT4からヨードが一つとれるなどしてT3に「変換」されたもののため、T4製剤だけで十分ということになっています。
最近、JAMA(米国医師会医雑誌)に「Triiodothyronine Levels in Athyreotic Individuals During Levothyroxine Therapy」という論文が載り、Conclusion In our study, normal T3 levels were achieved with traditional LT4 therapy alone in patients who had undergone near-total or total thyroidectomy, which suggests that T3 administration is not necessary to maintain serum T3 values at their endogenous prethyroidectomy levels.つまり「甲状腺機能低下症の治療はレボサイロキシンで十分」と改めて結論されていましたので、関連論文も含め以下、載せておきます。
[過去のアンケート] 甲状腺機能低下症の治療薬
2008年03月15日(土) 06:03
| 「チラーヂン末」を今も処方されている。 | 3% | 1人 |
| 以前、「チラーヂン末」を処方されたことがあるが、今は「チラーヂンS」に変更されている。 | 11% | 4人 |
| 最初から「チラーヂンS」が処方されている。 | 76% | 29人 |
| 「チラーヂン末」や「チラーヂンS」以外の薬が処方されている(病型診断のときなどのチロナミンは除きます)。 | 0% | 0人 |
| 現在、子どもは甲状腺機能低下症の薬は服用していない。 | 8% | 3人 |
| 私(回答者)は患者の親ではない。 | 3% | 1人 |
繰り返しになりますが、先天性甲状腺機能低下症を含んだ「甲状腺機能低下症」の治療薬は、レボサイロキシン(商品名で言えば、「チラーヂンS」など)です。
「チラーヂンS」と似た名前の薬が「チラーヂン末」ですが、情報ルームで解説しているように、この二つは全く違う薬です。
30年前の先天性甲状腺機能低下症のスクリーニングが始まった頃は、甲状腺機能低下症の治療にまだ「チラーヂン末」が処方されていましたが、その後は原則として「チラーヂンS」となっています。
しかし、「薬局でチラーヂン末が処方されましたが、大丈夫でしょうか」という相談メールを頂いたことから、「お子さんの甲状腺機能低下症の治療薬として、「チラーヂン末」(乾燥甲状腺末)を処方されたことがありますか?」というアンケートをとらせて頂いたところ、このような結果となりました。
「チラーヂン末」から「チラーヂンS」に変更された方が4人(11%)もおられたのは驚きですが、今も「チラーヂン末」のかたが1人おられたのは「衝撃的」です。
回答された方の勘違いかもしれませんが、なるべく早く薬の名前、成分を「確認」して、本当に「乾燥甲状腺末」「チラーヂン末」であるなら、「チラーヂンS」に変更して頂くことを勧めます。
[過去のアンケート] 「健やか親子21」の認知度
2008年03月15日(土) 05:48
| 「健やか親子21」に関わっている。 | 2% | 1人 |
| 「健やか親子21」のホームページ(サイト)を既に見たことがある。 | 5% | 3人 |
| 名前は聞いたことがあるが、これまでホームページは見たことがない。 | 16% | 9人 |
| 「健やか親子21」について初めて聞いた。 | 77% | 44人 |
2008年02月07日(木) のサポートルームに「健やか親子21」のことを書き込んでみましたが、その後のアンケートで皆さんの中での「認知度」(知られ具合)が非常に低いことが分かりました。
「健やか親子21」の ホームページには、「母子保健は生涯を通じた健康の出発点であり、 次世代を健やかに育てるための基盤となるものです。『健やか親子21』は21世紀の母子保健の主要な取組を提示し、 みんなで推進する国民運動計画です。」と書かれていますが、残念ながら本当の意味での「国民運動」にはなっていないようです。
それと同じことで、「健やか親子21」の大本である 「健康日本21」が、現在話題となっている「特定健康診査・特定保健指導」、いわゆる「メタボ健診」とつながっていることも、ほとんど知られていないかもしれません。
日本は「法治国家」(「放置国家(ほうちこっか)」ではありません、ねんのため)ですから、辞書(大辞泉)によれば「国民の意思によって制定された法律に基づいて国政が行われることを原則とする国家」ということになり、国が行う多くのことは「法律」として定められます。
しかし、政治論争になりそうな法律のこと(例えば「イラク特措法」)はメディアは好んで取り上げますが、実はより国民への影響が大きい、「健やか親子21」のことや関連する法律のことなど、あまり取り上げませんから自ずと認知度が低いのでしょう。
[お役立ち情報] 「健やかな子育てを支える仕組みづくりのために」
2008年03月09日(日) 01:50
◆平成19年度厚生労働科学研究子ども家庭総合研究事業公開シンポジウム
「健やかな子育てを支える仕組みづくりのために」(2008年3月7日/東京都)
発表に使ったスライドと原稿を以下に載せておきます。
[論文] 喫煙と甲状腺疾患
2008年03月01日(土) 22:22
タバコ(喫煙)が人の健康障害をもたらすことは、誰もが知っていることですが、喫煙が甲状腺機能を悪化させたり、甲状腺疾患を引き起こすことは、あまり知られていないかもしれません。
タバコの甲状腺機能に及ぼす影響については、10年以上前から欧米の様々な論文として報告されています。
参考までに、甲状腺機能低下症への影響を報告した1995年のNew England Journal of Medicine(世界で一番有名な臨床医学雑誌)の論文とバセドウ病(甲状腺機能亢進症)を悪化させることを多数の論文から明らかにした2002年の論文を載せておきます。
[よくある質問] 「チラーヂンS」と「チラーヂン末」は違う薬です。
2008年02月20日(水) 15:21
先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)の治療に使われる薬は、一般名:レボチロキシンナトリウム、商品名:チラーヂンSまたはレボチロキシンNa錠であることは、すでに情報提供しています。
「チラーヂンS」と似た名前の薬として「チラーヂン末」があります。これは成分名(一般名)が「 乾燥甲状腺」で、動物(ブタ)の甲状腺を原料とする天然の甲状腺ホルモン薬(T3、T4)です。Lesson07に書いているように、「T3とT4の両方が含まれていることや、また生物製剤のため成分が一定せず、甲状腺ホルモン濃度が安定しないことなどから、今は使いません。」。
30年ほど前、クレチン症の新生児マススクリーニングが始まった頃は、この乾燥甲状腺末しか市販されていませんでしたので、それ以前に医学部を卒業して、医師になった年配の先生の中には、甲状腺ホルモン薬=乾燥甲状腺末という知識しかないかたがいる可能性もありますが、似て非なる薬ですので、注意が必要です。
[過去のアンケート] 子宮卵管造影に関する質問
2008年02月19日(火) 17:16
| 今回の妊娠前に「子宮卵管造影」を受けた。 | 7% | 6人 |
| 以前の妊娠前にうけたことがある。 | 5% | 4人 |
| 「子宮卵管造影」は受けたことがない。 | 88% | 74人 |
この質問は途中から入れました。
「子宮卵管造影による一過性甲状腺機能低下症」の解説を書き込んだ後から、お尋ねしてみました。
84名中、今回の妊娠前が6名、以前の妊娠前が4名という事で、あわせて約12%のお母さんが子宮卵管造影を受けていることになります(両方ともは選べません)。
この数字は非常に意外で、思ったより「多い」というのが実感です。
先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)疑いで精密検査を受けた、全ての例できちんと調査してみるべきと考えられました。今後の調査研究が必要です。
[過去のアンケート] サイトにたどり着くまで
2008年02月19日(火) 17:09
| 検索サイトの検索 | 26% | 24人 |
| ブログの記事 | 30% | 28人 |
| 知人の紹介 | 9% | 8人 |
| 医療機関での紹介 | 4% | 4人 |
| その他 | 32% | 30人 |
昔は、サイトの利用状況は「アクセス数」の多さだけしか評価のしようがありませんでした。有名な「しょこたんブログ」は「10億アクセス」を達成したと言うことですが、最近では「Google Analytics」というグーグルが提供している、サイトの利用状況解析プログラムがあります。
その解析の中には、「トラフィックサマリー」といって、「こども健康倶楽部」のサイトにどこからやってきたかを解析したデータが載っています。
参照サイト、つまり別のサイトからのリンクでやってきた方が50.31%、GoogleやYahooといった検索エンジンで探してきた方が29.98%、直接やってきた方が19.70%という解析結果です。
参照サイトとしては、元々私が個人的に作っていたクレチン症についての情報サイトからリンクされていましたので、その多くは「検索エンジン」で「クレチン症」や「先天性甲状腺機能低下症」を検索して見つけた方が多いのではないかと考えられます。
アンケートでの「検索サイト」から26%、ブログの記事から30%ということは、全体の結果とは少し違うので面白いと思います。
[過去のアンケート] 最初の1か月の「このサイトをご覧になって甲状腺機能低下症(クレチン症)に関して理解が深まりましたか?」への回答状況
2008年02月19日(火) 16:59
| よく分かった。勉強になった。 | 60% | 56人 |
| ちょっと難しかったけれど、ためになった。 | 33% | 31人 |
| すでに知っていることが多かった。 | 5% | 5人 |
| 難しすぎて、理解するのは大変。 | 0% | 0人 |
| その他 | 2% | 2人 |
あまり難しい医学用語を使わないようにして、なるべく分かり易く病気などの説明をしようと心がけました。
「よく分かった。勉強になった。」が60%、「ちょっと難しかったけれど、ためになった。」が33%というアンケート結果で、少しほっとしています。
あまり内容が難しすぎるのは論外だと思いますが、あまり易しすぎても、医療情報サイトとしては、落第かもしれません。その意味で、「ちょっと難しかったけれど、ためになった。」と33%の方に言って頂けたのは、作る側としては少し安心しました。
これからも時々、同じようなアンケートをしながら、利用する側の方達の声をお聞きしたいと考えています。アンケートへの回答と限らず、サイトの内容についてご意見をお寄せ頂けましたら幸いです。
「お問い合わせフォーム」などを利用してくださっても良いと思います。
[過去のアンケート] 最初の1か月の「こども健康倶楽部のようなこどもの健康に関する情報サイトは、今後も必要だと思いますか?」への回答状況
2008年02月19日(火) 16:49
| とても必要だと思う。 | 93% | 87人 |
| 病気によって必要だと思う。 | 7% | 7人 |
| あまり必要だと思わない。 | 0% | 0人 |
| 必要ない。 | 0% | 0人 |
| その他 | 0% | 0人 |
解説するまでも無いと思いますが、「こども健康倶楽部」のような医療情報サイトが必要とお答え下さった方が「とても必要」「病気によって必要だと思う」合わせて100%ということでした。
今回は、最初の試みとして、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)に関する情報サイトを公開しましたが、今後も、新生児マススクリーニングの対象疾患であるフェニルケトン尿症(PKU)やタンデムマススクリーニングで発見される疾患についての情報サイトの構築を、厚生労働科学研究費を活用させて頂くなどして、それぞれの疾患(病気)の専門家や患者・家族会の方達と協働作業という形で検討していきたいと考えています。
[過去のアンケート] 最初の1か月の「あなたの状況を教えてください。」への回答状況
2008年02月19日(火) 16:39
| 自分の子供が甲状腺機能低下症(クレチン症)である。 | 85% | 80人 |
| 身内(または知り合い)に甲状腺機能低下症(クレチン症)の子供がいる。 | 3% | 3人 |
| 教師や医療従事者である。 | 2% | 2人 |
| 自分が甲状腺機能低下症(クレチン症)または甲状腺疾患を患っている。 | 1% | 1人 |
| その他 | 9% | 8人 |
「こども健康倶楽部」サイト公開最初の1か月の登録者属性のアンケート結果です。
サイトに登録してくださり、その上で、アンケートに回答してくださった94人中80人(85%)が、お子さんが先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)という結果でした。
日本ではこの数年間は、1年に約400~500名程度のお子さんが、新しく先天性甲状腺機能低下症が疑われ治療が始められていると推計されています。その中で、先天性甲状腺機能低下症についての知識を強く求めるのは、診断直後から生後2~3歳頃までのお子さんのお父さん、お母さんと考えられます。
仮に年間500名、3年間と考えると、1,500名中80名(約5%)が短期間に回答してくださったというのは、大変有り難いことです。
公開して半年くらいたった頃に、また同様のアンケートを行いたいと考えています。
[よくある質問] ジェネリック医薬品
2008年02月15日(金) 06:45
先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)の薬は一般名(レボチロキシンナトリウム、Levothyroxine Sodium)と商品名があり、レボチロキシンナトリウムは「チラーヂンS錠」(あすか製薬)や「レボチロキシンNa錠」(サンド製薬)が日本での商品名となっています。
新しく開発された薬に対し、同じ成分の薬が後から発売されることがあります。最初に発売された「先発医薬品」に対し、「後発医薬品」のことを「ジェネリック医薬品」と言います。日本ジェネリック医薬品学会の情報サイトから「かんじゃさんの薬箱」という情報サイトがリンクされていて、その中に「検索」のページがあります。
このページで「レボチロキシン」と一般名を入れると、「チラーヂンS錠」(あすか製薬)と「レボチロキシンNa錠」(サンド製薬)の両方とも「先発薬」という区分であることがわかります。普通は先発薬の薬価が高く、ジェネリック医薬品が安いのですが、「チラーヂンS錠」(あすか製薬)と「レボチロキシンNa錠」(サンド製薬)は同じ値段となっています。
外国ではさらにいろいろな商品名のレボチロキシンが発売されていて、それぞれの間の違い(吸収率など)について議論があり、いくつか論文がだされています。
論文の内容は少し難しいですが、米国で医薬品を承認するFDAという官庁の検査方法が不適当ではないかという内容です。日本の薬は二つとも基本的に同じ薬と考えられますので、あまり心配はないのですが、欧米で薬が変更される場合、少し注意が必要かもしれません。
[関連学会情報] 第51回日本甲状腺学会学術集会
2008年02月10日(日) 22:55
■ 第51回日本甲状腺学会学術集会
■会期:2008年11月21日(金)~23日(日)
■会場:栃木県総合文化センター(〒320-8530 栃木県宇都宮市本町1-8)
■会長:家入蒼生夫(獨協医科大学・教授)
[関連学会情報] 第50回日本先天代謝異常学会総会・第7回アジア先天代謝異常学会総会
2008年03月09日(日) 00:41
■第50回日本先天代謝異常学会総会・第7回アジア先天代謝異常学会総会
■会期:2008年11月6日(木)~8日(土)
■会場:米子コンベンションセンター(米子市)鳥取県
■会長:鳥取大学脳神経小児科 大野 耕策教授
[論文] 新生児マススクリーニングに使われた濾紙血の検査終了後の保管と利用に関する調査(一般市民版と医師版)
2008年01月30日(水) 10:44
Lesson4の「先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)の診断」の説明のところに、「検査済み濾紙血の目的外使用」のことを少し触れています。
現在わが国では、新生児マススクリーニングの検査が終わった後の「検査済み濾紙血」は、再採血や精密検査の際に再検査するためや、あるいはスクリーニング以外に症状などによって患者さんが見つかった場合、濾紙血に戻って再検査するため、一定期間、冷蔵庫や冷凍庫などで保管されています。
これはスクリーニングの対象となっている病気の検査のために使われるわけですから、「(スクリーニングの)目的内」検査ということになります。
一方、現在の公的な検査対象の6疾患以外について、「新しいスクリーニング対象疾患」として厚生労働省の研究班などで調査研究が続けられています。
そうした場合、基礎的な研究でスクリーニングが可能と考えられた病気については、実際の赤ちゃんからの血液で本当にスクリーニングすることができるかどうか、検討してみることが必要となります。これは、(今は)スクリーニング対象となっていない病気の検査のために使われるわけですから、「(スクリーニングの)目的外」検査ということになります。
こうした「新しいスクリーニング」のための「目的外使用」の外に、例えば、2005年のインドネシアの大津波の被害者の身元確認のためのDNA検査が、新生児マススクリーニング後に長期保管されていた濾紙血を用いて行われました(英国人の例)。
新生児マススクリーニングでは、血液中の様々な物質を検査しますが(先天性甲状腺機能低下症ではTSH)、濾紙血にはそうした物質以外に、他の血液成分、すなわち白血球が含まれています。白血球にはヒトの遺伝情報を記録したDNA(デオキシリボ核酸(deoxyribonucleic acid)・・・Lesson16参照)が含まれていて、長期保管された濾紙血からでもDNAを取り出して、様々な遺伝子検査を行うことが可能です。
こうした本当の意味での「目的外使用」も濾紙血を用いて可能となっていますので、「新生児マススクリーニングに使われた濾紙血の検査終了後の保管と(目的外)利用」について、わが国でどのように社会的に受け入れられるか調査し、一定のルールを決めていく必要があります。
そこで「プラメド」という医療に関する調査会社に御願いして、「新生児マススクリーニングに使われた濾紙血の検査終了後の保管と利用に関する調査(一般市民版)」と「新生児マススクリーニングに使われた濾紙血の検査終了後の保管と利用に関する調査(医師版)」を行いました。
興味深い結果ですので、ぜひご覧下さい。
[お役立ち情報] 粉薬(チラーヂンS)の飲ませ方
2008年01月27日(日) 16:36
先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)の治療を始めたとき、一番、保護者のかたを悩ますことは、粉薬(こなぐすり)の飲ませ方かもしれません。
別に紹介した米国の最新論文には、以下のように書かれています。
The pill should be crushed and suspended in a few milliliters of formula, breast milk, or water.
米国には日本のような粉薬のレボチロキシンナトリウム(チラーヂンSなど)がなく、ほとんどが錠剤で処方されているようです。そのため、錠剤を半分に割った時の最少量である12.5μgごとに薬の量が増減されています。
赤ちゃんの時期から錠剤で処方され、自宅で飲ませる直前に「砕く(be crushed)」ように書かれています。それを少量(数ml)のミルク、母乳、水に溶かしなさいと指示されます。
ただ例えば、母乳栄養の赤ちゃんに薬を飲ませるためにほ乳瓶を使ったり、乳首だけを使うのは、乳首を嫌う赤ちゃんもいますし、なにより母乳栄養を続けるための障害となることもあります。それを避けるためには、粉薬を少量の水(白湯)で練り、お母さんが小指などにつけて、赤ちゃんのほほの内側や上あごの天井部分にでも塗りつけて、その後、母乳を含ませてあげる、という方法が考えられます。
チラーヂンSを1日2~3回に分割してしまうと、1回量が減ってしまい、乳糖やデンプン(賦形剤)で量を増やさなければならなくなります。そうすると、水で練りにくくなり、困ることがあるようです。その意味でも、1日1回処方が適切と言えますし、空腹時に飲ませるのも理にかなったことです。
ただ、通常量のミルクに溶かしてのませることは、嘔吐の原因となったり、全量飲めない恐れがでてきますので、避ける方が賢明です。
Care should be taken to avoid concomitant administration of soy, fiber, or iron. Breastfeeding can continue.
米国では豆乳(soy milk)と一緒にチラーヂンSを飲ませたために、甲状腺機能低下症となった例が報告されています(Soy formula complicates management of congenital hypothyroidism. Arch Dis Child. 2004 Jan;89(1):37-40)。
その他の薬剤との関係は、「29-1 他の病気にかかったとき」をご覧下さい。
[論文] Update of Newborn Screening and Therapy for Congenital Hypothyroidism
2008年01月27日(日) 15:22
米国における先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)の新生児マススクリーニングと治療に関する最新の論文(総説)です。
Update of Newborn Screening and Therapy for Congenital Hypothyroidism
PEDIATRICS Vol. 117 No. 6 June 2006, pp. 2290-2303 (doi:10.1542/peds.2006-0915)
[論文] 先天性甲状腺機能低下症
2008年01月25日(金) 12:43
2002年時点での最新情報を書いた論文です。
小児内科 34巻 増刊号
[論文] 新生児マススクリーニングの現状と21世紀における課題
2008年01月25日(金) 12:35
新生児マススクリーニングの現状と21世紀における課題
Author:原田正平(国立成育医療センター 成育政策科学研究部成育医療政策科学研究室)
Source:小児保健研究(0037-4113)65巻3号 Page391-397(2006.05)
[よくある質問] マススクリーニングの再採血をするようにいわれたら
2008年01月23日(水) 10:51
新生児マススクリーニング(代謝異常症等検査)は6つの先天性の病気を早期発見・早期治療することを目的としています。
それぞれの病気を見つけるため濾紙血の中の特定の物質を測定し、その物質が異常に多かったり、少なかったりした場合(測定する物質により違います)、一定の基準値(これをカットオフ値、cut-offと言います)を決めておきます。
先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)では甲状腺の働きが悪いため、血液中の甲状腺ホルモン(FT4)が低下し、それに反応して甲状腺刺激ホルモン(TSH)が上昇します。
クレチン症の早期発見・早期治療のためには、生後5日めころに採血し、TSHが高値を示した場合、クレチン症を疑って精密検査をしますが、TSH高値=クレチン症ではありません。
お住まいの地域によって、少しずつシステムが違いますが、
1.初回採血でろ紙血TSHが30 mIU/L以上・・・ただちに精密検査
2.初回採血でろ紙血TSHが10~30 mIU/L・・・2回目の採血(再採血)
3.再採血でもろ紙血TSH 10 mIU/L以上なら・・・精密検査
4.精密検査のときに、血清TSHが30 mIU/L以上(あるいはFT4 1.5 ng/dl以下)なら甲状腺機能低下症と考え、甲状腺ホルモン補充療法(チラーヂンS内服)を開始。
5.この直ちに治療を始める基準値は、小児内分泌科医の中でも違いがあり、血清値15~30 mIU/Lでも治療する専門医が多いです。
6.精密検査のときに血清TSHが5 mIU/L未満は、ほぼ「正常」、5~15 mIU/Lの場合は、一時的なTSH上昇を疑い、無治療で生後1~2か月まで経過観察。
7.生後2~3か月を過ぎても、血清TSHが10 mIU/L以上なら、軽度の甲状腺機能低下症(潜在性甲状腺機能低下症、軽症クレチン症)と考え、治療開始。
8.生後2~3か月を過ぎて血清TSHが5 mIU/L未満は「正常」、5~10 mIU/Lなら無治療で経過観察。
といった対応が専門医の場合行われます。
生まれたばかりの赤ちゃんは、生後1時間以内くらいに全員TSHが血清値で50~70 mIU/Lまで上昇します。その後、徐々に低下して、生後5日頃にはろ紙血TSHで10 mIU/L(血清値換算、約16 mIU/L)未満となることがほとんどですが、正常の赤ちゃんでも低下が遅れたりします。
また赤ちゃんのお臍の消毒にヨードを含んだ消毒剤(茶色の消毒剤でイソジンなどが代表的なものです)が使われると、軽い一時的な甲状腺機能低下症がおこり、ろ紙血TSHの高値が生後5日を過ぎても続くため、クレチン症が疑われてしまうことがあります。
お母さんが子宮卵管造影をうけていると、赤ちゃんに影響することもあります。
再採血をうける赤ちゃんは、地域によって違いますが日本全体の平均では1~2%くらいで(つまり100の赤ちゃんのうち1人、2人は2回目の採血)、精密検査をうける赤ちゃんは、0.1~0.2%くらいです(500人から1,000人に1人ということです)。
お子さんの状態は、現在、100人に1~2人の中の状態と言うことです。その中から精密検査にまわるのは、地域によって違ってきますが、およそ5~10人に1人と考えてください。
この比率が高いか低いかは一概に言えませんし、ご心配なことと思いますが、通常、精密検査が必要な場合は、再採血後、1週間以内には連絡があるはずです。
再採血となる場合の初回TSHとしては、10~15 mIU/L程度までは、極軽度の甲状腺機能低下症=潜在性甲状腺機能低下症に相当する値です。
少なくとも、急いで診断治療をしなければいけない値ではありませんので、ご心配なお気持ちはわかりますが、どうぞ過剰な心配をされることなく再採血の結果判明をお待ち下さい。
[よくある質問] 子宮卵管造影による一過性甲状腺機能低下症
2008年01月21日(月) 13:29
子宮卵管造影(しんきゅうらんかんぞうえい)というのは、妊娠しにくい女性について、その原因を調べるために行われる検査です。
妊娠の第一歩は、受精(卵子と精子の結合)です。卵子と精子が出会う場所は、普通は卵管です。
あまり自覚されていないことですが、実は女性のお腹の中(腹腔)は体外とつながっています。つまり卵子が保管されている卵巣(らんそう)は、腹腔中にあり、子宮の上部の両側から伸びている卵管の先が開いていて、卵巣から排卵の時に腹腔中に飛び出した卵子が、卵管の開口部から入り込み、卵管の中で精子とであって受精がおこります。
妊娠しにくい(不妊症の)女性の多くで、この卵管が狭くなっていたり、閉塞していることがあり、そうした状態であるか無いかを調べる方法が「子宮卵管造影」です。
人の体にレントゲン線(X線)をあてると、組織の密度にしたがって濃い部分が「白く」うつり、薄い部分が「黒く」うつります。骨や歯が一番密度が濃いため「白く」うつり、空気の多い肺などは「黒く」うつります。卵管に狭い部分がないか(狭窄)などを調べるためには、子宮から造影剤といわれる「濃い液体」を入れてやります。このレントゲンで白くうつる液体を「造影剤」と呼びますが、その主な成分が「ヨード(ヨウ素)」です。
子宮卵管造影に使われた造影剤は、血液中に吸収さて腎臓から尿中に排泄されたり、子宮の入り口から体外に排出されますが、一時的に体内のヨード濃度を高めます。
4-2 お母さんの食生活による甲状腺機能異常に説明していますが、ヨードは甲状腺ホルモンの材料であるとともに、多すぎるとWolff-Chaikoff効果のため、甲状腺ホルモンの産生を押さえ、一時的な甲状腺機能低下症(一過性甲状腺機能低下症)を引き起こしてしまいます。
子宮卵管造影をうけて、その直後に妊娠されたお母さんの中には、ヨード過剰が長期に続き、そのためにお腹の赤ちゃんにもヨード過剰による甲状腺機能低下症(胎児甲状腺機能低下症)が、稀ですがおきることがあります。
そのため、子宮卵管造影を受けたお母さんから生まれた、一部の赤ちゃんが新生児マススクリーニングでTSH高値となり、クレチン症疑いとして精密検査をうけ、なかには甲状腺ホルモン薬(チラーヂンS)による治療を必要としたことが報告されています。
わが国での生殖補助医療(体外受精など)により誕生した赤ちゃんは既に年間1万人を超えています。子宮卵管造影の施行数はその数倍になると推定されていますが、未だ子宮卵管造影後の一過性甲状腺機能低下症は数えるほどしか報告されていません。
残念ながら、どのような場合に子宮卵管造影後の一過性甲状腺機能低下症がおきるかは未だわかっていません。子宮卵管造影を受けても、あまり心配しすぎる必要はありませんが、お母さん自身に甲状腺機能低下症が起きるという報告もありますので、妊産婦の甲状腺疾患に詳しい甲状腺専門医に相談しつつ、お腹の赤ちゃんにも気をつけることが望ましいでしょう。
また、子宮卵管造影後に生まれた赤ちゃんが、新生児マススクリーニングでTSH高値となり、クレチン症疑いとして精密検査をうけた場合は、赤ちゃんの担当の先生にそのことを報告し、ヨード過剰による一過性甲状腺機能低下症を頭に置きながら、必要に応じて甲状腺ホルモン薬による治療をうけることが望ましいと言えます。
ヨード過剰の検査のためには、お母さんの血液中・尿中・母乳中、赤ちゃんの血液中・尿中ヨード濃度の測定が必要です。このことも、赤ちゃんの担当の先生とよく相談することが勧められます。
[お役立ち情報] 日本甲状腺学会専門医
2008年01月21日(月) 12:19
先天性甲状腺機能低下症は「甲状腺疾患(甲状腺の病気)」の一つです。甲状腺の病気を扱う甲状腺専門医は、その多くが日本甲状腺学会に所属しています。
甲状腺学会の専門医はここをクリックすると見つけることができます。
残念ながら、日本小児内分泌学会の会員で日本甲状腺学会の会員でもあるかたは少なく、甲状腺学会専門医はさらに少ないのが現状です。
そのため、甲状腺学会専門医の多くは、大人の甲状腺疾患の専門医ですが、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)の取り扱いに慣れているとは言えません。ことに、小さなお子さんの採血には技能が必要ですので、やはりお子さんが小さなうちは小児科(できれば小児内分泌専門医)で診て頂くのが望ましいでしょう。
[お役立ち情報] 日本内分泌学会 内分泌代謝科(小児科)専門医
2008年01月21日(月) 12:08
先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)のお子さんを専門的に診療する医師は、主に小児内分泌専門医です。小児内分泌専門医は専門領域の診療や研究を進歩させるため日本小児内分泌学会を結成しています。また主として成人以降の大人の内分泌疾患の専門医の集まりが日本内分泌学会です。
より専門的に子どもの内分泌疾患を診療している小児内分泌専門医を、学会として認定しており、「日本内分泌学会 内分泌代謝科(小児科)専門医」と言います。
その中で、日本小児内分泌学会のホームページに名前を掲載することを承知してる方の所属や名前を次のページで確認することができます。名前をだされていない専門医もいますので、そのことをご承知の上、情報としてご利用下さい。
日本内分泌学会 内分泌代謝科(小児科)専門医
[関連学会情報] 第42回日本小児内分泌学会
2008年01月20日(日) 17:13
■ 第42回日本小児内分泌学会
■会期:2008年10月2日(木)~4日(土)
■会場:米子コンベンションセンター(米子市)鳥取県
■会長:鳥取大学医学部周産期・小児医学 神崎 晋教授
[関連学会情報] 第55回日本小児保健学会
2008年01月20日(日) 17:09
■ 第55回日本小児保健学会
■会期:2008年9月25日(木)~27日(土)
■会場:札幌コンベンションセンター(札幌市)
■会長:札幌医科大学医学部小児科 堤 裕幸教授
[関連学会情報] 第2回新生児内分泌研究会
2008年01月20日(日) 17:16
■ 第2回新生児内分泌研究会
■会期:2008年9月14日(日)
■会場:京都キャンパスプラザ(京都市下京区西洞院通塩小路下ル JR京都駅北側)
■会長:京都大学医学部発生発達医学講座(発達小児科学)河井昌彦講師
[関連学会情報] 第35回日本マス・スクリーニング学会
2008年01月20日(日) 17:05
■ 第35回日本マス・スクリーニング学会
■会期:2008年8月29日(金)~30日(日)
■会場:(松江市)島根県
■会長:島根大学医学部小児科 山口清次教授
[関連学会情報] 日本小児内分泌学会・第13回専門セミナー
2008年01月20日(日) 17:22
■ 日本小児内分泌学会・第13回専門セミナー
■会期:2008年8月22日(金)早朝~23日(土)夜まで(21日夜着-24日朝解散)
■会場:スペースアルファ神戸
■会長:日本小児内分泌学会卒後教育委員会 委員長 大山建司
■講義科目 講師
・思春期早発症と続発性性腺機能不全:有阪 治(獨協医科大学)
・カルシウム・リン代謝異常:難波範行(大阪大学)
・性分化異常・原発性性腺機能不全:長谷川奉延(慶應義塾大学)
・糖尿病:井原健二(九州大学)
・先天性副腎過形成と急性副腎不全:向井徳男(旭川医科大学)
・甲状腺機能障害:原田正平(国立成育医療センター研究所)
・低身長の診断と治療:依藤 亨(京都大学)
・水電解質代謝異常:横谷 進(国立成育医療センター)
[関連学会情報] 第81回日本内分泌学会学術総会
2008年01月19日(土) 07:26
■ 第81回日本内分泌学会学術総会
■会期:2008年5月16日(金)~18日(日)
■会場:ホテル青森、青森市文化会館(青森市)
■会長:弘前大学大学院医学研究科 須田俊宏教授
[関連学会情報] The 4th Congress of Asian Society for Pediatric Research
2008年01月19日(土) 07:21
■ The 4th Congress of Asian Society for Pediatric Research
■会期:2008年5月3日(土)~6日(火)
■会場:ホノルル、ハワイ
■会長:横浜市立大学医学部小児科 横田俊平教授
[関連学会情報] 第111回日本小児科学会学術集会
2008年01月19日(土) 07:04
■第111回日本小児科学会学術集会
■会期:2008年4月25日(金)~27日(日)
■会場:東京国際フォーラム(東京都千代田区)
■会頭:日本医科大学小児科 福永慶隆教授
[関連学会情報] 日本子ども健康科学会第6回テーマ別研究会
2008年01月19日(土) 07:13
■日本子ども健康科学会第6回テーマ別研究会
■会期:2008年4月19日(土)
■会場:国立成育医療センター研究所セミナールーム21・22(東京都世田谷区)
[関連学会情報] IX International Kawasaki Disease Symposium (IKDS)
2008年01月19日(土) 06:57
■第9回国際川崎病シンポジウム
■会期:2008年4月10(木)日~12日(土)
■会場:台北市(台湾)
[お役立ち情報] 検診記録表
2008年01月17日(木) 10:15
定期検診の記録をつけていくことはとても大切です。
検診の数値を記録するために、便利な検診記録表を作成しました。
(pdfファイルです。プリントアウトしてご利用になれます)
継続的な検診のデータは、記録がとても大切です。
ぜひ、ご利用ください。
~こども健康倶楽部~
[論文] 甲状腺と肝臓
2008年01月19日(土) 15:23
コミュニティルームのほうで、甲状腺機能と肝機能検査の関係を説明しましたので、その参考となる論文を載せておきます。
The relationship between the thyroid gland and the liver
Q J Med 2002; 95: 559-569
R. MALIK and H. HODGSON
From the Centre for Hepatology, Department of Medicine, Royal Free Campus, Royal Free and University College Medical School, London, UK
[論文] 甲状腺ホルモン薬の週1回服用について
2008年01月19日(土) 15:42
クレチン症講座のほうで、甲状腺ホルモン薬(チラーヂンS)の飲ませ方を説明しています。ふつうは朝食前に1日1回服用が標準ですが、飲み忘れを防ぐための工夫として、大人では週1回で問題がないかどうか研究されていますので、その論文を紹介します。
注意:子どもでの検討は行われていませんので、試したりはしないでください。
1.Treatment of hypothyroidism with once weekly thyroxine.
J Clin Endocrinol Metab. 1997 Mar;82(3):870-5
Grebe SK, Cooke RR, Ford HC, Fagerström JN, Cordwell DP, Lever NA, Purdie GL, Feek CM.
Endocrine Research Unit, Mayo Foundation and Clinic, Rochester, Minnesota 55905, USA. grebs@wnmeds.ac.nz
平均年齢50.8歳で12例(男2、女10)の患者さんでのデータです。
2.Once weekly thyroxine treatment as a strategy to treat non-compliance.
Postgrad Med J. 2007 Oct;83(984):e3
Rangan S, Tahrani AA, Macleod AF, Moulik PK.
Department of Diabetes and Endocrinology, Royal Shrewsbury Hospital, Shrewsbury, UK
こちらは2例でのデータです。
服用が不規則な患者には安全で有用な方法だろうと考察しています。
1の文献を添付します。
[論文] パークロレイト放出試験の説明書
2008年01月21日(月) 06:52
■掲載巻号:日本小児内分泌学会 会員へ配布, 2004.11
■作成者:日本小児内分泌学会 マススクリーニング委員会、薬事委員会
■日本小児内分泌学会ホームページより(リンク)
添付ファイル
1.日本小児内分泌学会で作成した「パークロレイト放出試験の説明書」(JPE_perchlorate)
2.日本甲状腺学会での説明資料(JTA_perchlorate)
[論文] 先天性甲状腺機能低下症マススクリーニングガイドライン(1998年版)
2008年01月21日(月) 06:44
■雑誌掲載巻号:日本小児科学会雑誌 102:817-819, 1998
■著者:猪股弘明、松浦信夫、立花克彦、楠田聡、福士勝、梅橋豊蔵、諏訪誠三、新美仁男、 藤枝憲二
■日本小児内分泌学会ホームページより(リンク)
[よくある質問] 新生児マススクリーニングの濾紙採血以外で発見された先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)
2008年01月21日(月) 11:28
新生児マススクリーニングは、基礎講座で説明させて頂いているように、「大勢の健康な人の集団から、特定の病気を持った人を効率よく見つけだす」ことを目的としています。
そのため、「見つけるためにかかった費用+治療などにかかる費用」<<<「マススクリーニングをしなかったためにかかる費用=発見が遅れたお子さんの治療や介護にかかる費用」となることが、マススクリーニングを公的な費用(=税金)で行うための大前提となっています。
つまり、マススクリーニングで全ての患者さん(この場合は、先天性甲状腺機能低下症の全てのお子さん)を見つけることが目的となってはいません。全ての患者さんを見つけるためには、例えば生まれてから1か月毎に、全てのお子さんを対象として採血を繰り返すことが必要ですが、それでは費用が限りなく大きくなりますので、基本的には生後4~7日目に「1回だけ」採血が行われます。
1回の採血だけですので、マススクリーニングで発見できないクレチン症のお子さんも、残念なことですが、少数ながらおられます。医学用語(生物統計用語)では「偽陰性(ぎいんせい)」と言いますが、マススクリーニングの限界でありやむお得ない理由もありますので、このサイトや私の書く論文では「マススクリーニングで発見されなかった例」とか「マススクリーニング非発見例」と呼ばせて頂いています。
その中には、マススクリーニング以外に、新生児期や乳幼児期にたまたま甲状腺機能の検査が行われて、「甲状腺機能低下症」が疑われる場合があります。
たいていは、「潜在性甲状腺機能低下症」と言われる程度のTSH軽度高値、FT4正常のパターンをとります。
この時期(生まれてから生後2~3か月くらいまで)の潜在性甲状腺機能低下症の診断は、小児内分泌専門医でも統一された基準がなく、またマススクリーニング以外でたまたま「潜在性甲状腺機能低下症」の検査値を示した場合の解釈は、かなり難しいですので、できれば小児内分泌専門医にご相談することをお勧めしています。
なぜそうした「潜在性甲状腺機能低下症」の検査値を示すのかについて、きちんとした調査研究は行われていませんが、多くの場合、やはりマススクリーニングの基準値(カットオフ値)にまで至らない程度の極軽度の甲状腺機能低下症であることが考えられます。
TSHのカットオフ値は、各都道府県・政令市で委託している(スクリーニング)検査センター毎に決められていますが、およそ「10 mIU/L」(全血値)となっています。
この値は一般の病院で採血される血清値に換算しますと約「16 mIU/L」となります。一方、乳幼児期の潜在性甲状腺機能低下症はTSHが8~15 mIU/L程度のことがありますので、マススクリーニングでは発見できない程度の甲状腺機能低下症である、ということになります。
幸いなことに、このようにマススクリーニングで発見できない程度の極軽い甲状腺機能低下症のお子さんは、生後数か月以降に治療が開始されても、発育発達に大きな問題のないことが示されています(少なくとも知能検査での異常のないことがほとんどです)。
またこうした長期に甲状腺機能低下症が持続する永続性潜在性甲状腺機能低下症だけではなく、出生後の臍の消毒にヨード含有消毒剤(商品名:イソジンなど)が使われたりした場合、マススクリーニングで異常なしでも、たまたま検査されて一過性潜在性甲状腺機能低下症を示す場合もありますので、そうした場合の解釈もやはり小児内分泌専門医に判断を仰ぐことが望ましいと言えます。
このような一過性潜在性甲状腺機能低下症の場合は、もちろん治療は必要としません。むしろあわてて治療を始めてしまうと、「治療で甲状腺機能が正常となったのか」「治療をしなくても正常化したのか」すぐには区別がつけられなくなります。そのため、不要な長期の治療を受けることになりますので、その意味でも、治療を始めてしまう前に、小児内分泌専門医に相談することが重要です。

